みなさんこんにちは、ロンドン駐在員のかえる2号です。
・家族帯同での赴任(幼児連れ)
・家族は数か月後に合流
・本人は赴任後はホテルで1~2週間生活したのちに、住宅入居。
この記事の目次
荷物の発送方法
まず初めに、海外赴任の引越し荷物の発送方法を確認しておきましょう。
荷物は、次の4つのカテゴリに分けて整理する必要があります。
- フライト手荷物・預け入れ荷物
赴任者・帯同家族が直接持ちこむもの。 - 航空便
発送から2週間程度で荷受け。 - 船便
発送から1.5~3か月程度で荷受け。 - トランクルーム
海外に持って行かない荷物の保管場所。
航空便は値段が高く、荷物の重量によって価格が変わります。
対して船便は価格は安価で、荷物のサイズ(容積)によって価格が変わります。
スケジュール感とやるべきこと
次に、全体のスケジュール感を把握しましょう。
以下の日程表は、私が実際にイギリスに引越しした際のスケジュールです。
私の例だと航空便が3週間とちょっと時間がかかっていますが、船便はそれぞれ2か月程度で荷受けできています。
引越し3か月前
引越業者に連絡をとり、引越し3か月前には下見できるように予約しておきましょう。
この段階で細かく仕分けが決まっている必要はありませんが、(業者が)大体の荷物総量を把握する必要がありますので、「海外に持って行くもの」・「日本に置いていくもの」という観点で整理はやっておきましょう。
引越し2か月前
ここからは本腰を入れて、航空便・船便・トランクルーム・実家行きなどのカテゴリ別に整理していきましょう。
帯同家族の渡航日程などが決まっていないと、それに合わせた荷物の仕分けができません。家族の渡航スケジュールは早めに決めておきましょう。
引越し1か月前~当日
ついに赴任直前です。
携行するフライト手荷物の準備をします。忘れがちなのが、現地会社の方への手土産です、忘れても最悪空港で買えますが準備しておくと安心です。引越し業者に提出する航空便・船便の荷物リスト作成なども必要です。
渡航前1か月は結構忙しかったです。
仕事面での引継ぎや、赴任前の手続き、引越し荷物の整理など。それ以外にも会社の送別会やら上司から飲みに誘われたり、親戚との食事会とか、友人と飲みに行ったりなど。
あとは、しばらくお別れになるお気に入りのラーメンを食べに行ったりしてましたね(笑)
イギリスの住宅環境を考慮しよう
さっそく荷物整理に移りたいところですが・・その前に!
大前提として赴任国の住宅環境を考慮しておきましょう。
私の場合はイギリスですが、イギリスの住宅は一般的に「家具付き」です。
冷蔵庫・洗濯機(&乾燥機)・食洗器・タンスや収納ボード・ベッド・ソファ・ダイニングテーブル&チェアなどは物件に含まれる事が一般的です。
そのため、タンスやダッシュボードなどの収納家財を持って行く必要性はあまりないでしょう。
もちろんお気に入りの品だったり、小型であれば良いですが、大型の収納家具の場合は持って行くとかえって邪魔になって置き場所に困る、という事にもなりかねません。
一方で、住宅に含まれない可能性があるものは、テレビや電子レンジ・掃除機などの家電類です。
ただし、日本のテレビはイギリスで使えませんし、電子レンジ・掃除機も電圧変換の問題がありますので、現地で購入した方が楽です。
・冷蔵庫
・洗濯機(&乾燥機)
・食洗器
・タンスや収納ボード
・ベッド(ベッドカバー・布団・枕などは通常含まれません。)
・ソファ
・ダイニングテーブル、チェア
引越し荷物リスト
ではそれぞれの荷物カテゴリ別に、何を持って行くべきか整理してみましょう。
持ち物リストは、私が赴任の際に持って行った荷物のまとめです。
荷受け期間は、混雑状況や赴任国によっても変わりますので、目安として捉えてください。
フライト手荷物・預け入れ荷物
発送期間と荷物量
現地到着と同時に使えるが、スーツケース2、3個分程度と少ない。
考え方
すぐに必要なものや必需品。
逆に言えば「出国前に最後まで使っていたもの」が必要となります。
この荷物で、航空便が来るまでの数週間を凌ぐ事になります!
肝心なものを入れ忘れると困るので、しっかりチェックしましょう。
持ち物リスト
▼仕事着(スーツ、シャツ、ネクタイ、ベルト、革靴など)
・スーツは2着分あれば十分。
・シャツや肌着類は5日分で、週1で洗濯すると良い。
▼仕事用品
・筆記具や最低限の資料など。
▼普段着セット(週末用)
▼コートやジャンパー
・1月は平均最低4℃/最高9℃。コート必須です。
4月は平均最低7℃/最高15℃です。
▼パジャマ
▼食事用品
すぐに使える食器(100均のプラ皿がおすすめ)、箸類
小型包丁、まな板(プラ)、フライパン類
▼身の回り用品
時計、整髪料、歯ブラシセット、シェーバー、折り畳み傘、
ハンカチ、ティッシュ、タオル(手拭き、お風呂用)、体洗うネット
▼スマホ&充電器、イヤホンなど
・現地回線を使えるプリペイドSIMを日本で事前購入しておくのもあり。
▼パソコン、タブレット端末
▼コンセント変換プラグ(日本Aタイプ⇔イギリスBFタイプ)
▼現地会社への手土産など
▼常備薬(風邪薬、頭痛薬、目薬など)
▼イギリス情報誌(地球の歩き方、るるぶなど)
私の場合、最初の1~2週間は長期滞在用のアパートホテルのようなところに宿泊し、その後入居したのですが、もちろん食器やカトラリー類はなにもありませんでした。
持って行った100均プラ皿セットやフライパンセットなどが自炊で大活躍してくれたので、持って行ってよかったです。
なんでも現地で購入できますが、焦って買いに行く必要がなかったので精神的には楽でした。
また、もともと家族で暮らしていたのが、いきなり異国で一人になると、結構寂しくなったりします(笑)
それに加えて赴任直後の忙しさや慣れない英語でのやり取りで正直疲れます。
もともと英語で仕事していた方はいいかもしれませんが、いきなり1日中ず~~~と英語聞いてるのって、最初はほんと疲れます。仕事なので避けるわけにもいかない( ´∀` )
日本にいた間は「よーし英語勉強するぞ!」となってましたが、赴任後しばらくは仕事から帰って英語なんて聞きたくなかったです。
で、何が言いたいかというと、そんなときに自分の気持ちをリフレッシュできるちょっとした娯楽用品などを持っていけると良いと思います。
荷物も制限があるので難しいかもしれませんが、ちょっとしたものでいいんです。私はお気に入りのヘッドホンを入れて、疲れたときは爆音で好きな音楽を聴いたりしていました。
プリペイドSIMのすすめ
私はこちらのイギリス大手Threeという会社のプリペイドSIMを事前購入して持って行きました。
赴任後にすぐに携帯が使いたい所ですが、SIMカードの月額契約は引落し先の銀行口座が必要です。
渡航後にショップへ行って購入する手間も面倒ですので、プリペイドSIMを購入しておくと、すぐにインターネットが使えて便利です。
こちらのSIMは利用開始から最大90日間有効で、71か国をカバーしており、出張があった時にも安心です。
Threeという会社は、英国拠点のプロバイダで、日本のSoftbankやdocomoのようにスマホ等の販売店舗が街中に多数あります。
航空便荷物
発送期間と荷物量
約2~3週間。荷物量は少なめで、会社によって荷物量の制限があります。
考え方
船便到着までの数か月をしのぐためのものです。
「あると日常生活に近づくもの」という視点で整理すると良いでしょう。
家族が船便よりも早く到着する場合は、家族や子供用品の考慮も必要です。
▼衣類
追加の普段着や仕事着、靴、バッグなど。
▼食事系
食器、台所用品一式
炊飯器、ホットプレート
▼家電類
パソコンモニター、プリンタ、変圧器など
▼インテリア類や雑貨
▼日用品
毛布や掛布団、枕、洗濯物干しなど
▼子供用品
子供用のイス、絵本やおもちゃ、三輪車など子供の乗り物
おむつ&おしりふきセット、チャイルドシート
▼趣味のもの
自転車やゲーム、楽器など
なんといっても炊飯器。日本人はお米食べないとだめですよね。
ただ結構消費電力が高いので、しっかりした変圧器がいります。海外電圧用の炊飯器を買うという手もありますが、正直ちょっと高いです。
あとホットプレートも持って行ってよかったです。
我が家のホットプレートは鍋にも焼き物にも使えるタイプのものなので、お好み焼きや焼肉、餃子、鍋と本当に大活躍です。
船便でも良いですが、持って行くと良いですよ。
我が家で使っている変圧器は下のリンクのものなのです。
ちょっと重たいですが、トラブルなくずっと使う事ができており頑丈です。
船便
発送期間と荷物量
約1.5~3か月。大量の荷物を発送可能。
考え方
船便は大量の荷物の発送が可能です。航空便に入れられなかった荷物や大型の荷物を送る事になります。
私が頼んだ日本通運からは、食料品は一回に発送する荷物全体の20%以内(容積・重量ともに)ならばOKと言われました。
トランクルームに預ける荷物
最後がトランクルームです。
しばらく使わないものを入れておく場所になります。
基本的には、残ったものはトランクルーム行きとなります。
ただし、一度預けると帰国まで取り出せません!
通帳や印鑑などの貴重品や、一時帰国で使う可能性のあるものは信頼できる親族に預けていくと良いでしょう。
また、空調・湿度管理が楽器類などの保管には向かないケースもあります。
空気環境に敏感なものは親族宅などに預ける方が無難でしょう。
不用品の整理
引っ越し荷物の整理をしていると、あれやこれやと不用品が出てくると思います。言わば良い断捨離の機会なので、この機会に不用品は整理してしまいましょう。
また、不用品の処分もギリギリにやると大変です。早めにできるものは手を付けておくと後々楽になります。不用品の一括買取業者にお願いするのもありです。
私は渡航前に買取出張サービスを利用してまとめて不用品を売りました。
渡航前の忙しい中で時間をかけずに処分できるのがなにより良かったですね。
実はメルカリとかでちまちま売ったりもしたのですが、正直購入希望者からの値引き交渉やら梱包やらで結局手間の割に実りが少なかったです。。
買取出張なら自分で店舗に行く必要も面倒な梱包もありませんから、効率的に時間を使うにはおすすめです。
注意が必要なもの!
プリンタのインクについて
プリンタを日本から持って行く場合、インクカートリッジの予備品をあらかじめ入れておく事をオススメします。
日本国内で販売しているプリンタのインクカートリッジは、イギリスでは売っていません。しかし、日本のAmazonから海外発送で入手可能です。
イギリス販売の同一メーカのインクカートリッジを入れても、互換性がなく使えません。私はCanonのプリンタを使っていましたが、まったく互換性がありませんでした。。
インクは後から家族にEMSなどで送付を頼んでも、発送不可であり断られます。船便ならば発送可能だったと思いますので、あらかじめ予備品を購入して入れておくと便利です。
実際に発送可能かどうかは、お使いの引越し業者に確認してみてください。
持ち込みできない食品
船便・航空便で持ち込みが制限される食品として紹介を受けたのがこちらです。
具体的な品目については、下見の際に引越業者に確認すると良いでしょう。
- 肉製品
- 乳製品(牛乳、チーズ、粉ミルクなど)
- 卵
- はちみつ
- 電動自転車
最後に
引越し準備、みなさん何を持って行くのかなど悩むと思います。
全体のスケジュールを把握して、余裕をもって荷物整理を考えておく事をおすすめします。
不用品の処分も結構悩みますが、数年経過して帰ってきて本当に使うのかな、と思うものは思い切って捨ててしまうと気が楽です。
私がイギリスに持って来てよかったものについては、こちらの記事でまとめています。
さて、長くなってしまいましが、みなさんの海外生活が実りあるものになることを願っております。
もしよろしければご覧になってください。
渡航前は色々と準備が大変でしたが、特に引越し荷物はなにを持って行くべきかとても悩みました。
私が引越しした際の実際の日程感や、どんなものを持って行ったのかなどを中心にお伝えしていきたいと思います。