海外赴任 渡航前 自動車関係 手続き

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みなさんこんにちは、ロンドン駐在員のかえる2号です。

かえる2号
今回は、海外赴任に際してチェックしておくべき、自動車関係の手続きについてまとめていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

自家用車の売却処分

自動車を知人や親せきなどに預けて管理してもらう場合でない限り、一般的には自動車を売却処分することになります。

自動車を国内から海外に輸送する費用はとても高く、メリットはほぼないと言ってよいでしょう。売却は専門の業者に連絡を取って処分を進めます。

赴任後しばらくした後に家族が合流するケースでは注意が必要です。私もそうだったのですが、この場合は赴任後も家族が車を使う可能性があるので売却時期はよく相談して決めましょう。必要であれば家族に売却手続きをお願いしなければいけません。

海外赴任専門の買取業者

私は自動車の売却手続き自体が初めてであったこともあり、「海外赴任専門の車買取サービス」を提供しているJCMという業者にお願いしました。

海外赴任時の車売却という面倒な手続きをひとまとめでお願いできます。また、特に魅力だったのは、「出国日ギリギリまで車を使う事ができる」という点。慣れ親しんだ愛車を直前まで使えるのはよかったです。

実際に頼んだ感想としては、初めての海外赴任でしたが、色々と安心して手続きを進める事ができ、よい選択だったと思っています。査定も早め(出国日の1ヵ月以上前)に確定していて良かったです。査定額は特別良かったとは思いませんが、納得のいくものでした。

担当者も海外赴任者の事情をよくご存じなので、安心して任せることができました。

私は1月頃に連絡をしてすぐに査定、最終的な車の引き取りは5月でした。
4月など赴任者が多い時期の場合は、早めに連絡しておくと良いでしょう。

・海外赴任 車買取業者 JCM

自動車保険関係の手続き

自動車保険に関わる手続きは、渡航後の保険料金にも影響します。忘れないようにチェックしておきましょう。

自動車保険の中断証明書

海外赴任の際は、自動車保険を解約することになります。
この際、必ずもらっておくべきものが、この中断証明書です。

帰国後に再契約する時に「中断証明書」があれば、中断前と同じ保険等級の無事故割引を適用して保険契約ができます!

中断証明書の発行は、ご契約の保険会社に連絡をして発行を依頼してください。
私は保険会社に依頼後、「中断証明書発行依頼書」なるものが自宅に送付され、記入後返信しました。

実際には車は5月まで使っていたので、中断証明書は国内実家へ発送してもらいました。

無事故証明書

もう一つ、もらっておくべき書類が「無事故証明書」です。

「無事故証明書」の提出により、
赴任先での自動車保険料の割引が適用されます!
英文発行が可能ですので、保険会社に英文での発行を依頼しましょう。

私が英国で契約した保険会社ですと、
無事故証明の提出により最大65%の割引が適用されます」との事。
これは非常に大きいので、忘れずに入手しておきましょう。
このおかげで、私の保険契約も65%割引にすることができました。

ただし「無事故証明書」は最近事故があり、保険適用していた場合は対象外となります。具体的には、「過去3年間に個人名義の自動車保険契約があり、事故による求償を受けていない方」が発行対象になります。

運転記録証明書

「運転記録証明書」英国での保険料割引に必要となります。

「運転記録証明書」とは、過去5年間の交通違反や事故記録、更に運転免許における行政処分の記録の証明をする書類です。

タクシーやバス、トラックなど運転を生業にする職業に就く際は、安全運転を徹底出来るドライバーの証明として、運転記録証明書の提出を求められるそうです。

発行は自動車安全運転センターという組織が行っています。

【発行元】
  自動車安全運転センター
【申請用紙】
  警察署,交番,駐在所及び各センター事務所に備え付け。
【発行手数料】
  1通670円
【証明期間】
  1年 or 3年 or 5年 (*)最も長い5年で申請しましょう。
【必要期間】
  発行には1~2週間必要

発行には少し時間が掛かりますので、早めに準備しておきましょう。
私は赴任前に準備できていなかったので、渡英後に両親にお願いして代理申請することになってしまいました。

「運転記録証明書」も「無事故証明書」も共に、過去の事故記録などを証明するものですが、英国での保険契約の割引適用に必ず両方必要となるのかはよくわかりません。少なくとも私は、両方とも提出することができ、結果65%の割引率の適用とすることができました。

国際運転免許証の必要性

次は国際運転免許証の必要性についても考えていきましょう。
結論から先に言うと、取得は不要です。

イギリスでは日本の免許証が使える

私も赴任前は全く知らなかったのですが、実はイギリスでは、
入国から1年以内であれば日本の運転免許証がそのまま使えます。

赴任期間が1年以上と長い場合には、イギリスの運転免許証に切り替える必要があります。
日本の免許からイギリスの免許への切り替え手続きは、DVLAというイギリスの運転免許庁に申請することで可能ですが、この辺りは別途記事にしたいと考えています。

国際運転免許証は必要なのか?

先ほどお話したように、イギリス入国から1年は日本の免許証にて運転可能です。

一方で、国際運転免許証の有効期限はというと・・・こちらも同じく発給日から「1年間」です。

つまり、イギリス赴任にあたっては、日本の免許証が国際運転免許証の代わりのようなもので、改めて国際運転免許証を取得する必要性はありません。

「赴任1年以内にイギリス運転免許証へ切替える事」を忘れないように注意しましょう。

イギリス以外の赴任の場合は、国際運転免許証の必要性も変わってくると思いますので、その場合は別途ご確認ください。

国内運転免許証の更新

日本の運転免許証についても、忘れずに有効期限を確認しておきましょう。

運転免許証の更新期間は、免許証の有効期間が満了する日の直前の誕生日の1か月前から1か月後です。もしも予定されている赴任期間中に、運転免許の更新時期となる場合は、特例として事前更新手続きが可能です。

事前更新の場合は、次の書類が必要となります。

事前更新に必要な書類

  • 更新申請書
  • 現在の運転免許証
  • 申請用の写真(タテ3.0cm×ヨコ2.4cm・申請前6ヵ月以内に撮影)
  • やむを得ない理由(海外赴任)を証明する書類
    海外赴任の証明書は、職場に発行をお願いしましょう!
  • 手数料支払い(申請する免許種別で手数料は変わります)

更新にあたっては更新時講習を受ける必要がありますが、内容は通常の更新と同様で、優良運転者は短時間講習を受けるのみです。

更新場所や申請に必要な書類、手数料等の詳細は各都道府県警察の運転免許センターに事前確認することをお勧めします。

・警察庁 運転免許証の更新手続きについて

最後に

今回は、自動車関係の渡航前手続きについてまとめてみました。

まとめると以下のようになります。

内容やること
自家用車自動車の売却を検討しましょう。
海外赴任専門の買取サービス(JCM)がおすすめ。
自動車保険関係次の証明書を準備しましょう
(1) 中断証明書
  帰国後の保険割引適用に必要。
(2) 無事故証明書
 英国での保険割引適用に必要。
(3) 運転記録証明書
 英国での保険割引適用に必要。
運転免許証国内運転免許証の事前更新の必要性を確認しましょう。
・国際免許証の取得は不要

やることを確認できたら、
イギリスでどんな車に乗りたいかも考えてみると楽しいですよ!
日本ではなかなか乗れない欧州メーカが沢山ありますので、自動車好きの方はたまらないと思います。

この記事が、みなさんの海外赴任生活の助けになればうれしいです。

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