イギリス 自動車保険・ロードサービスのおすすめ

CarInsurance

みなさんこんにちは。
ロンドン駐在員のかえる2号です。

かえる2号
今回は、イギリスの自動車保険の仕組みや、おすすめ保険会社・ロードサービスについて紹介したいと思います。
保険はしっかりかけて、安全・安心のイギリス生活を送りましょう!

日系の保険会社をおすすめする理由

保険会社の紹介については、この記事では日系の保険会社のみを紹介します。
自動車保険は、事故など「もしも」の時のための存在です。

次の様な点が当てはまるならば、日系保険会社を使う事をおすすめします。

・事故を起こしたときに、やりとりや説明を英語で行うのは心配。
・安心してスムーズに処理を進めたい。

英語に自信のある方は問題ないと思いますが、日常会話とも異なる内容になります。
「もしも」の時にスムーズに処理する為にも、日系保険会社をおすすめします。

かえる2号
実は、私は事故の処理を一度保険会社にお願いしたことがあります。
大きな事故ではなかったので、損害自体は大した事はありませんでした。
しかし、落ち着かない状況の中、保険会社と日本語で内容を確認して進められたことはとても助かりました。

日系の保険会社

日系の保険会社を2社紹介します。
私が確認した限り、この2社以外は見つかりませんでした。

モーター一番

日系でおそらく一番有名なのがこの「モーター一番」です。
あいおいニッセイ同和損保が提供する自動車保険です。

かえる2号
私もモーター一番の自動車保険に加入しています。
私の事故経験から、日本語でのサポートも問題なく対応も丁寧でした。

参考ですが、私の自動車保険料金は、ボーナスプロテクション(無事故割引据え置き特約)付きで年間約£750でした。
無事故割引の据え置き特約については、後述します。

JEIB

Japan England Insurance Brokers Limited (JEIB) は1986年に設立されたロンドン保険市場初の日系保険ブローカーです。

自動車保険だけではなく、ビジネス向けの保険なども提供しており、日系企業との取引も多くあるようです。

私の周りにJEIBを使っている方はいませんので、評判は分かりませんが、モーター一番と相見積もりを取ってみると良いでしょう。

日系の保険料金は高いのか?

日系のサービスとなると、割高になる印象がありますが、実際はどうなのでしょうか。
少し気になったので調べてみました。
比較対象のサンプルが私だけなので精度は保証できませんが( ´∀` )

Confused.comというサイトに自動車保険の価格レポートがありましたので、こちらを引用します。

これによると、2020 Q4のイギリス平均の自動車保険料金は£763だそうです。
2019 Q4の平均が£815だったのに対し若干下がっていますが、これはコロナ影響で自動車に乗る機会が減った事による影響とみられています。

私の自動車保険の料金は約£750ですので、これを見るとほぼ平均です。
そうすると、現地保険会社に対して割高感はありません。

もちろん乗っている自動車の種類や住所などの要因によっても変わりますので、なんとも言えません。

あとは年齢での変動要因が大きいようです。
21歳の平均は£1,515、36歳だと£629、67歳で£454です。

私が30代なので、36歳データと比較すると若干高めでしょうか。
ただこの平均データはおそらく補償対象が一人だと思うので、妻も補償対象に入れている私は高くなって当たり前かな、と思います。

んー結局よくわかりませんね。
ただ、保険料金としてそこまで大きな乖離はないのかな、という印象を受けました。

自動車保険の仕組み

かえる2号
次に、イギリスの自動車保険の概要・特徴について簡単にご紹介します。
日本との違いなどもざっくり理解しておくと理解が深まると思います。

もちろん細かい補償内容は、契約内容によって異なりますので、詳細は保険会社に確認ください。

日本とイギリスの違い

自動車保険は事故などで車や人が被った損害を補填するためのものです。
基本的な考え方はもちろん同じですが、日本とイギリスでは強制保険の範囲が異なっています。

日本の自動車保険は大きく次の2種類に大別されます。

日本の自動車保険
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)
 対人賠償のみ。自賠責保険は必須
任意保険
 自賠責保険に含まれない対物補償や、補償内容の充実を目的に付加。

一方でイギリスの保険は、次の3種類に大別されます。

イギリスの自動車保険
Third Party Only (TP) 
 対人・対物賠償
Third Party, Fire & Theft (TPFT)
 対人・対物賠償及び火災・盗難
Comprehensive (COMP)
 自動車総合保険

※対人・対物賠償をカバーすることが必須

日本・イギリスの保険制度の違いは、大まかに整理すると次のようになります。
赤枠で囲ってある範囲が必須対象です。

日本の保険制度では、対人賠償をカバーする自賠責保険が必須です。
イギリスでは自賠責保険のようなものはなく、「対人・対物賠償」をカバーすることが必須となっています。

イギリス保険のTPが最低限の補償内容だけをカバーした保険です。
このTPに対し、TPFT→COMPの順で補償内容が拡充されていきます。

TPFT・COMPは必須である対人・対物賠償を包含しています。
つまり、3種類の保険のいずれかに加入すればよい事になります。

ちなみに、どの補償内容を選んでも、対人は無制限・対物は£20Millionの補償限度額となっており、補償内容の変更もできません。

日本の自賠責保険の支払い最高額は、「被害者1名につき死亡で3,000万円」などと支払額の上限が規定されていますので、イギリスの保険内容の方が被害者に対して手厚い、と言えます。

イギリス自動車保険の補償内容

では、もう少しイギリスの自動車保険の範囲を細かく見ていきましょう。
次の表が各種保険のカバーする内容です。

内容COMPTPFTTP
対人賠償
対物賠償
法務費用
車両保険-
携行品--
搭乗者傷害--
緊急医療--
詳細の補償内容については各社で異なりますので、保険会社へご確認ください。

法務費用は訴訟に発展した場合の法務費用となっています。

TPFTの車両保険については、基本的に火災・盗難によって損害を受けた場合に限定されます。また、搭乗者傷害補償も含まれていません。

TPFTに含まれない補償内容
事故によって被った自動車損害の修理費用など。
運転者、同乗者のケガや死亡に関する補償

自分の車の損害補償や、ケガなどの補償を含めようとすると、必然的にCOMP(総合自動車保険)となります。

かえる2号
補償内容を考えれば、選択する保険種類は「COMP(総合自動車保険)」の一択になると思います。

イギリス自動車保険の特徴

住所で保険料が変わる

自動車保険の料金は、住所(郵便番号)が一つの変動要因となっています。
これは、お住まいの地域の治安によるものと思われます。

イギリスは空き巣や盗難などの被害が日本に比べて多いため、地域毎のリスクに応じて保険料が変動するようです。

ちなみに、2020年にイギリスで最も盗まれた車種トップ10は次の通りです。
%表示でないので、単に流通量が多いだけかもしれませんが。
盗難車の72%は、そのまま返ってこないらしいです。

Rank車種盗難数(2020)
1Ford Fiesta3392
2Range Rover2881
3Volkswagen Golf1975
4Ford Focus1587
5BMW 3 Series1435
6Vauxhall Astra1126
7Land Rover Discovery900
8Mercedes E-Class766
9BMW 5 Series678
10Nissan Qashqai655

*引用元記事:UK’s most stolen cars revealed

ちなみに日本の場合は、トヨタのプリウスが最も盗まれた車で盗難数は793台です(2019年データ)。
市場の流通量データを見ていないので単純に比較はできませんが、それでもイギリスの盗難数が多いと推定できます。

無事故割引の据え置き特約

通常事故による保険金請求をした際は、翌年は無事故割引が適用されなくなり、保険料金が高くなります。

しかしイギリスの自動車保険には「無事故割引据え置き特約」というものがあります。これに追加加入することで、保険請求をした翌年も無事故割引が据え置かれます。

かえる2号
「無事故割引の据え置き特約」にはぜひ加入をお勧めします。
実際私も事故で保険請求していますが、おかげで保険料金は高くなりませんでした。
私は「モーター一番」で加入していましたが、特約の追加費用は£91でした。

印象ですが、日本に比べて車の運転は荒い人が多いと思いますし、私の同僚・知人も駐在期間中に何らかの事故経験がある人が多いです。

無事故割引の適用

保険会社に日本での無事故期間の証明を提出することで、保険料の大幅な割引(最大65%)が可能です。

これには、無事故証明や運転記録証明書が必要になります。

必要書類の詳細は渡航前の自動車関係記事にまとめています。
よろしければこちらをご覧ください。

無事故割引の必要書類はここからチェック♪
kaigaifunin_car

海外赴任 渡航前 自動車関係 手続き

2020年11月8日

ロードサービス

かえる2号
自動車保険にロードサービスは含まれませんので、別途ロードサービスにも加入しておくと良いでしょう。日本で言うJAFに相当するものです。

私は「Jaz」という日系のロードサービスに契約しています。
このJazの契約を通じて、イギリスで最大規模のロードサービスを提供する「AA」という会社のサービスを受ける事ができます。
バッテリ上がりやパンクなど、24時間年休無休でトラブル・故障に対応してくれます。

赴任時は勧められるままにJazに入ったのであまり意識していなかったのですが、Jaz自体がロードサービスを提供しているわけではないようです。

Jazへの申込は日本語でOKですが、実際にロードサービスを受ける場合の電話は英語になります。
パンクで一度利用したことがありますが、電話をするとすぐにAAの車が駆けつけてくれて、スペアタイヤへの交換・修理工場への引率をしてくれました。

AAの黄色い車は、運転していると良く見かけますね。

JazとAAの違い

JazがAAの契約を仲介するなら、直接AAに申し込んだ方が安いのでは?
という疑問が湧いてきます。

こちらを確認していきましょう。

Jazと直接AAに申し込む場合では「契約の範囲」が異なります

Jazの契約
車両単位の契約
登録車両であれば、誰が運転していてもサービスを受けられる
AAの契約
個人(家族もあり)での契約
契約者であれば、どの自動車を運転していてもサービスを受けられる

Jazのホームページによると、1台の車を複数人で運転する場合にはJazがおすすめ。1人で2台以上運転するような場合はAAがおすすめ、という事です。

JazとAAの価格差

ほんとかな、と思い実際に価格を調べてみました。
ちなみに私のJazの契約料金(スタンダードプラン)は£124/年です。
車両単位の契約なので、私も妻もこの契約を使用できます。

AAのロードサービスの料金をほぼ同様の条件で見積もりを取ってみると、私と妻の2人で£179/年でした。仮に私だけ運転する場合でも£149/年。

確かにJazの方が安かった。疑ってすいません( ´∀` )

かえる2号
駐在員の方には申込が日本語で簡単&英国最大のロードサービスAAを使う事のできるJazがおすすめです。
車を2台以上お持ちの方は、直接AAへ申込みした方が安くなるかもしれません。

さいごに

今回はイギリスの自動車保険・ロードサービスについてまとめました。
安全・安心にイギリスのカーライフを満喫するためにも、しっかり保険はかけておきましょう。

万が一の為の保険ですが、できれば皆さんは自動車保険を使う機会がない事を願っています。