【ロンドン中心部】醸造所/蒸留所ツアーおすすめ３選🍸

みなさん、こんにちは。
ロンドン駐在員のがまくん２号です。

プロフィールにもあるように、がまくん２号は大の（？）お酒好き。

ロンドナーに混じってパブでビールを楽しむのは勿論、夏は明るい外でピムスを啜り、冬はクリスマスマーケットでホットワインを嗜み・・・そうそう温暖化の影響で最近美味しくなったと噂の英国ワインの研究も怠りません（笑）

お酒を造る醸造所/蒸留所は、広い土地や高い水質を求めて自然豊かな郊外に作れらることが多いイメージですが、実はロンドン中心部にも結構あるんです！

今回は、お酒好き同志に送る、ロンドン中心部からアクセスしやすい醸造所/蒸留所ツアーおすすめ３選をご紹介します♪

醸造所/蒸留所ツアーとは

醸造所/蒸留所とはお酒の製造工場のこと。醸造酒（ビール、日本酒、ワイン等）の場合は醸造所、蒸留酒（ウィスキー、ジンや焼酎等のスピリッツ/リキュール等）の場合は蒸留所、と呼ばれます。

醸造酒は原料（麦、米、ブドウ等）を酵母によりアルコール発酵させ、蒸留酒はそれをさらに蒸留して作るお酒で、醸造所/蒸留所にはそれらの工程に必要とされる施設があります。

醸造所/蒸留所ツアーとは、これらの施設の見学ツアーです。工場等の社会科見学を思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれませんが、施設の見学を通じて、そのお酒やメーカーの歴史、製造～出荷のプロセスをリアルに学ぶことができます。

そしてお酒好きに何より嬉しいのが・・・大抵ツアーの最後に設けられているテイスティング（試飲）タイム♪

見学したメーカーで製造しているお酒の様々な銘柄を試飲することができます。

ロンドン中心部にある、おすすめ醸造所/蒸留所ツアー３選

それでは、ここからはロンドン中心部所在・アクセス抜群の醸造所/蒸留所ツアーをご紹介します！

ロンドンのこれらの施設は、比較的小規模なものが多く、製造工程等を細かいところまで見学できるのもまた魅力のひとつです。

1. Fuller’s Brewery （ビール醸造所）

ロンドンのパブで良く見かけるエールビール、「ロンドンプライド（London Pride）」。赤いラベルが特徴的なこのビール、ロンドン在住者なら一度は見たことがあるのではないでしょうか。

『Fuller’s』は、この「ロンドンプライド」を造っているビール醸造所（ブルワリー）です。

場所はエリアで言うと、ぎりぎりセントラルロンドン市内のチズウィック（Chiswick）。ヒースロー空港から車で市内に向かう際、市内に入るか入らないかギリギリのエリアで、ちょうど右手に当該施設が見えてきます（私はもれなくワクワクしました（笑）)。

『Fuller’ｓ』は英国内で400以上のパブを経営し、また現在ではスーパーマーケットにも製品を卸していますが、元々は1845年に創業した小さなブルワリーでした。

現在も、大手飲料メーカーとは一線を画す形で、小規模生産・高品質を保つ製造スタイルを貫いているそうです（なお、１９９１年に我らがアサヒビールが買収し傘下に納めたのですが、ガイドの方曰く「資本提携や流通上の連携はしているが、製造ラインは完全に独立を保っている」とのこと・・・）

実際、工場の稼働は週５日・決まった時間に限定されており、大手メーカーのビール工場で見られるようなピカピカの近代施設と比較すると、小規模かつ新旧混合の機械で構成された歴史を感じる施設でした。ツアーではこれらの施設をかなり近くで見学することができます。

その他、『Fuller’s』の歴史やビール原料であるホップやモルトの解説等、ガイドさんの軽妙かつ詳細な説明は面白く、２時間弱のツアーはあっという間に感じること間違いなしです。

そしてツアーの最後にはお待ちかねの試飲タイム♪看板商品である「ロンドンプライド」のカスク（Cask）を始め、約１時間で１５種類以上のビールを少しずつ試飲することができます。

ショップもかなり充実しており、入手しにくい銘柄やビンテージビール、またグッズ等が購入可能です！タップルームも兼ねており、軽く一杯♪堪能することもできます。

2. Beefeater Gin Distillery （ジン蒸留所）

続いてご紹介するのは、ロンドン・ドライジンのスタンダード『Beefeater』のジン蒸留所。

近年、日本を含めて世界的にジン人気が高まっていますが、ここロンドンは「ロンドン・ドライジン」というカテゴリーがあるほど、ジンと所縁の深い土地。特に昨今、小規模な蒸留所による高品質かつ個性的な「クラフト・ジン」がブームとなり、ここ１５年くらいで蒸留所の数は飛躍的に増えたそうで、ロンドンでもジン蒸留所やバーを巡る観光ツアーが数多く企画されたりしています。

『Beefeater』はロンドン・ドライジンを２００年以上作り続けている定番格の蒸留所！

赤い蓋とロンドン塔の近衛兵（ビーフィータ）のラベルは日本でもお馴染みで、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

大手メーカーではありますが、ジン蒸留所巡りの最初にここをおススメする理由は、ジンの歴史、製法、原料などをわかりやすく展示した見学コースがあり、初心者の方にもジンというお酒の魅力を楽しく学んでもらえるからです。

受付兼ギフトショップには、日本ではあまりお目にかかれないジンボトルの他、様々なビーフィータグッズが売っています。がまくん２号は、ツアーガイドのお兄さんが着ていたTシャツがあまりにお洒落で、思わず購入（笑）

ツアーの最後には、ビーフイータのジンで作られたジントニックを楽しむことができます♪

3. Bimber Distillery （ウィスキー蒸留所）

そして、今回最もおススメしたいのが、現在ロンドンで唯一のウィスキーの造り手である『Bimber』のウィスキー蒸留所。

英国でウィスキーと言えばスコットランド（いわゆるスコッチ）が有名ですが、『Bimber』は2015年にロンドンに約100年ぶりに誕生した新進気鋭のマイクロ（小規模）クラフト（手造り）ウィスキー蒸留所です。

但し、新しいからといって侮ってはいけません！

この『Bimber』、英国大手デパートSelfridgesにも製品を卸している他、オンラインで発売すればたちまち売り切れるほど人気のウィスキー。ちなみに、２０１６年に1,000本限定で仕込まれたニューメーク「The First」は、２０１９年に発売開始後約３時間でsold outしたそう。

今や珍しくなった伝統的なマニュアル製法を用いて、高品質かつユニークなシングルモルトウィスキー作りを志向しています。

ツアーは約１２０分で￡４０とややお高い印象ですが、６～７人の少人数Gpでの見学は、ウェルカムウィスキーカクテルから始まり、ウィスキー製造工程について詳細な説明をしてもらえて、さらに６種類のウィスキーのテイスティングまで付いてくる！お酒が好きな方でしたら、かなり楽しめるツアーなのではないかと思います。

大手メーカーとは異なり、製造工程（糖化→発酵→蒸留→貯蔵・熟成→瓶詰）の全てが、なんとさほど大きくない１つの部屋内で行われています。そして、実際の造り手が、その一つ一つの工程を現場で説明してくれるというツアーには感動すら覚え、ウィスキー作りへの熱い情熱と誇りに触れることができました。

ティスティングでは６種類のオリジナルウィスキーを楽しめ、気に入ったものはお代わりも可能でした♪

おまけ：マイクロクラフトブルワリー巡り

最後に、番外編としてですが、もう一つおすすめしたいお酒に関するアクティビティ・・・それはマイクロブルワリー巡りです！

マイクロブルワリーとは、少ないリソースながらも、手間暇と愛情をかけて、質の高いビールを少量生産している小規模ブルワリーを指します。日本においても、近年全国で多くのマイクロブルワリーが誕生し、昨今のクラフトビールブームを盛り上げていますね。

ロンドンでも、ここ２０年ほどで数多くのマイクロブルワリーが誕生し、特にロンドンブリッジ界隈がトレンドの発信地として盛り上がっています。

以下のTime Outの記事では、ロンドン市内のマイクロブルワリーをエリア別に紹介してくれていたので、ご参考までに載せておきます。お住まい又は滞在エリアのブルワリーを訪ねてみるのも楽しそうですね♪

「The best London breweries」（18 Jan, 2017）
：https://www.timeout.com/london/bars-and-pubs/the-best-london-breweries

なお、マイクロブルワリーの一般開放の形は様々で、タップルームが通常併設されているところもあれば、平日はビール工場として稼働し、週末のみ一般開放されているところもあります。

総じてツアーを組んでいるところは少ないようですが、雰囲気を楽しみながら出来立て新鮮なビールを楽しむことができますよ。

ブルワリーによっては、プライベートツアーを組んでくれるところもあるようです。各ブルワリーのHPなどで詳細を確認してみてください。

さいごに

今回は、ロンドン中心部にあってアクセスしやすい醸造所/蒸留所おススメツアー３選をご紹介しました。

ビール、ジン、ウィスキーとお酒の種類に違いはあれど、造り手の方々は情熱と愛情をもってお酒造りに携わっており、今回のご紹介した醸造所/蒸留所では、いずれもそれを身近に体験することができると思います。

なお基本的に英語でのツアーとなりますが、施設見学などは視覚的な情報も多いので、苦手な方でも楽しめる要素が盛沢山です！お酒好きの方は、ぜひ訪れてみていただけると幸いです♪

ジン好きのがまくん２号は、目下、CityやWimbledonなどのロンドン近郊にある様々なジン蒸留所ツアーへの参戦を目論んでいます。

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