
みなさんこんにちは。
ロンドン駐在員のかえる2号です。
長いコロナ禍にも少しずつ終わりの兆しが見えてきましたね!
イギリス政府もロックダウン政策の緩和を順次進めており、海外渡航の制約も緩和されてきました。

6月8日(火)より、ポルトガルはGreen listからAmber list対象国に変更となることが決定されました。これにより、UK帰国後の10日間の隔離が必要となるほか、PCR検査もDay2だけでなくDay8も必要となります。本記事に記載していた内容は、ポルトガルがGreen list対象国であることを前提として記載されておりますので、ご注意下さい。
参考記事:BBCニュースより
この記事の目次
イギリスの渡航制約(Traffic Light system)
イギリス政府は2021年5月17日から、旅行目的の海外渡航の解禁を発表しました。
ただし、どこの国にでも行けるわけではありません。
政府はTraffic Light Systemと呼ばれる制度を導入し、コロナ感染状況やワクチン接種率などに応じて対象国をGreen・Amber・Redの三種類に分けています。
詳細な各国リストはこちらから確認できます。
Green対象国・地域の場合は、イギリスに帰国した際の隔離が不要となります。
現在グリーンに指定されている国は以下の通りです。
・イスラエル
・シンガポール
・オーストラリア
・ニュージーランド
・ブルネイ
・アイスランド
・デンマーク領フェロー諸島
・英領ジブラルタル
・同フォークランド諸島
・同サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島
・同セントヘレナ・アセンション及びトリスタンダクーニャ
グリーンリスト国であればどこでも気軽に旅行にいけるかと言えば、そうでもありません。これはあくまでイギリス側の制度の話なので、イギリスからの旅行者への規制についてもきちんと確認しなければいけませんので注意しましょう。
このような状況ですが、ポルトガル政府は5月14日、イギリスからの渡航者については、入国前72時間の間に受けたPCR検査(陰性結果)を提示すれば、入国を認めると発表しました。
これで海外旅行に行ける!と思った人も多いかと思いますが、かと言ってなんの制約もなしに行けるわけではありません。
旅行を計画する際には、より具体的に何が必要なのかしっかり調べないと不安だと思いますが、私もしっかり調べて確証が得られないと進められないタイプなので、政府のサイトなどを沢山確認しました( ´∀` )
私がポルトガル旅行に向けてあれこれと調べた内容をまとめていきたいと思います。皆さんの参考になれば幸いです。
この記事はコメント欄もオープンにしておこうと思いますので、もしも間違いやその他有力情報がありましたら、気軽に書き込んで下さい。
ポルトガル渡航に必要な手続き(まとめ)
まずは、イギリス→ポルトガルへ渡航するために必要なコロナ関係の手続きのまとめです。
ポルトガル入国制限・イギリス入国制限に分けて記載しています。
・Passenger locator cardの提出(オンライン)
・入国前のコロナ検査(Antigen test)
・イギリス入国後のPCR検査および事前予約(Day2 test)
・Passenger locator Formの提出(オンライン)
それぞれの制約について詳細を確認していきましょう。
ポルトガル入国制約
まず、イギリスからポルトガルへ入国する際の制限を確認しましょう。
具体的な要求事項はUK政府のサイト(Portugal entry requirement)に記載があり、こちらから確認した結果をまとめています。
確認した限り、ポルトガル入国に必要なものは以下の2つです。

①入国前のPCR検査
ポルトガル入国には、PCR検査(陰性)の提示が必要です。
実際には、イギリス出国便に搭乗する際にPCR検査結果の提示が必要になります。
入国者全員。ただし、2歳以下の子供は対象外。
【PCR検査タイミング】
イギリス出国便の時間から、72時間以内にPCR検査が必要。
PCR検査は出国便から72時間前以内の実施が要求されますが、前日などの直前にPCR検査を実施しても、すぐに検査結果が入手できない可能性があります。PCR検査は余裕をもって早めに実施すると良いでしょう。
PCR検査の予約場所や費用については、後ほど記載します。
【引用箇所】

【その他】
ポルトガル入国後はhealth screeningがあり、体温チェックがあるようです。
仮に38度以上だったり、体調不良の場合はPCRテストを受ける必要があります。

コロナ感染率が10万人に対し100人超の国からの渡航、ポルトガル入国日から14日以内にインドやブラジルなどに滞在していた場合は、自主隔離が必要なようです。

②Passenger locator cardの事前提出
ポルトガル入国前に、「Online passenger locator card」を提出する必要があります。
「Online passenger locator card」は、こちらから提出可能(オンライン)です。
全員
【提出時期】
ポルトガル入国まで
【提出方法】
オンライン
イギリス入国制約(Green list国からの入国)
では次にイギリス入国の制約について確認していきましょう。
ここで記載しているのは、Green list国からイギリスに入国する際の制約です。
具体的な要求事項は、UK政府のサイト(red,amber and green list rules for entering England)に記載があり、こちらから確認した結果をまとめています。
確認した限り、グリーン国からイギリスに入国する際に必要なものは以下の3つです。

②入国後(Day2)のコロナ検査の実施・事前予約
③Passenger locator formの提出
①入国前のコロナ検査
イギリス入国前に、コロナ検査結果の陰性証明が必要です。
これは紛らわしいのですが、PCR検査である必要はなくAntigen testと呼ばれる簡易テストで問題ありません。
詳細はUK政府のサイト(COVID-19 testing before you travel to England)から確認可能です。
入国者全員。ただし11歳未満の子供は対象外。
※ワクチン接種済でも必要。
【テスト種類】
PCR検査 or Antigen test(lateral flow test)
【検査タイミング】
入国便の3日前から出発までの間に検査が必要。
金曜にイギリス入国便に搭乗する場合は、火曜日からテスト可能です。
Antigen testの予約場所や費用については、別途後述します。
【引用箇所】
・検査タイミング

・検査タイプ

・検査対象外の人

【その他】
・もし3日以内にUKに帰国する場合は、ポルトガル入国時に使用したPCR検査結果を代わりに使用可能?

・テスト結果に含まれていないといけない情報。

②入国後(Day2)のコロナ検査
入国日から2日目以内にPCR検査をする必要があります。
Day2 テストの詳細内容はUK政府のサイト(Choose a provider for your day 2 test)に記載があります。
入国者全員。ただし、4歳以下の子供は対象外。
※ワクチン接種済でも必要。
【PCR検査タイミング】
入国日から2日以内のPCR検査実施。
入国日をDay 0とし、翌日がDay 1、その翌日がDay 2です。
【自主隔離】
Day2検査結果で陽性とならない限り不要。
PCR検査の予約場所や費用については、後述します。
【引用箇所】
・PCR(Day2)事前予約、検査の実施

・検査対象外の人

③Passenger locator formの提出
イギリス入国前に「Passenger locator form」の提出が必要です。
詳細はUK政府のサイト(Fill in your passenger locator form)に記載があります。
入国者全員
【提出タイミング】
イギリス入国の48時間前から提出可能。
【提出方法】
オンライン提出(こちらから)
提出したフォームは、入国時に提示が必要です。
スマホなどに保存していつでも提示可能にしておきましょう。
提出フォームの入力は、上記リンクからスクロールダウンして「Start Now」ボタンをクリックすると可能です。

Covid検査の予約方法と費用
ポルトガル旅行にあたっては、PCR検査が行きと帰りの計2回、それからイギリス入国前の簡易Covidテストが必要な事が分かりました。
ではこれらのコロナ検査はどこで申込すればよいのでしょうか。
順にまとめていきます。
PCR検査の予約場所と費用
NHSのPCR検査は旅行の為に使う事はできません。
そのため、旅行用のPCR検査については、プライベート検査機関を探して申し込む必要があります。
検査機関は政府サイトのリストから探す方法と、航空会社の提携検査機関から申込む方法があります。
PCR検査の提供機関リストは、政府のサイトにリスト記載があります。
これをみると大分下がってきており、安い所だと1回£50程度のところもあります。多くは£80程度でしょうか。
リスト内のすべての機関が対応可能かどうかはわかりません。
安い検査を提供している所の検査キットは「Sold out」となっており、場所によって在庫のありなしがあるようです。
一方、各航空会社は検査機関との提携を進めており、旅行者向けにPCR検査の割引パッケージを提供しています。イギリス→ポルトガルのフライト運航会社のウェブサイトなどから確認してみるとよいでしょう。
Ryan AirのPCR検査を確認した所、価格は次の通り£60/回でした。
上記政府サイトのリスト業者と比較して最安とはいきませんが、十分にお得なレベルだと思います。
通常£120 → £60で購入可能
【イギリス入国後のPCR検査キット(Day2)】
通常£120 → £60で購入可能
PCR検査キットは、両方セットでGreen list packageとしても販売しています。
子供など、年齢によって対象・非対象が分かれるケースもあるので、個別に購入も可能です。

Antigen test(簡易コロナテスト)の予約場所と費用
では次に、イギリス入国前に必要なAntigen test(lateral flow test)です。
こちらは、ポルトガルの空港で検査が可能です。
全ての空港で実施しているかどうかはわかりませんが、リスボン空港ではTAPポルトガル航空がAntigen testを提供しています。こちらから確認可能です。
費用は次の通りです。
その他の方:€25
検査結果が出るまでの時間:45分

コロナ検査の追加費用(一人当たり)
イギリスからポルトガルに旅行する場合は、一人につきPCR検査が2回・簡易検査(Antigen test)が1回必要です。
仮にPCR検査をRyan air提携のRandox社で、Antigen testをTAPポルトガル航空で実施したとすると、合計費用は約£140(PCR£120 + Antigen€25)程度となります。
お得に旅行するために
少しでも旅行費用を抑えるために、イギリスのポイントキャッシュバックアプリ「Quidco」が大活躍します。
私はいつもQuidco経由でホテルを予約する事でキャッシュバックを得ています。別の記事に詳細をまとめていますので、よかったら使ってみて下さい。

ホテル予約にはHotels.comがおすすめです!
上記のQuidcoのキャッシュバックが利用可能な点と、10泊予約する事で次回1泊ボーナスが受けられるHotels.com Rewardがとても良いです。
また、トラブル時にも安心の日本語コールセンターサポートも対応しています。
さいごに

イギリスからポルトガル旅行を目指す際のポイントをまとめてみました。
冒頭で申し上げた通り、コロナウイルスによる各国の渡航制約は常に変化しています。本記事でまとめた内容は、執筆時点で私が調査した内容に過ぎません。
渡航制限に関わる最新状況については、必ずご自身で確認される様にお願いいたします。
何か情報などあれば、ぜひコメント欄に記載下さい。
この記事が皆さんの海外生活のお役に立てれば嬉しいです。